ヤンゴンには市内を一周する環状線が走っています。
一周45.9kmとそれほど長いものではないのですが一周に3時間かかります。
この電車にリニューアルの話があがっています。
環状線は、東京の山手線よりやや長い一周46キロメートル。英国植民地時代の1877年に一部区間で運行を開始し、1954年に環状線として一周がつながった。車両、線路の老朽化で、現在は平均時速15キロでしか運行できず、一周に約3時間もかかっている。リニューアル事業では軌道や路盤を改修、日本の円借款を最大250億円利用し、新たな信号機器と沿線に自動踏切装置を設置するほか、日本の新車両(電気式ディーゼル気動車)を11編成、66両導入する。既に工事は始まっており、2020年の暫定運用開始を目指している。
ヤンゴンの“山手線”再生へ:渋滞緩和と鉄道近代化への挑戦(上)
2020年にリニューアル!ということで、このタイミングを逃すと乗れなくなるんじゃないかということで一周乗ってみることにしました。
出発駅はヤンゴン中央駅です。
ダウンタウンから数百メートル圏内なので歩いて10分程度で到着します。
まず駅構内に入るのにきっぷは不要です。ガードマンはいますが、気にせずに中に入ります。
ただ環状線は6番、7番ホームですので入り口からすぐに入らず階段から登って入ることになります。
環状線の路線図です。
ホームの真ん中にチケット売り場があり、そこでチケットを購入します。
チケットは200kyatなので15円程度ですね。
電車は日本で利用されていたものです。
すごいところに椅子がおいてあります…。
さて出発です。
45.9kmで3時間、平均15kmなので基本的にドア全開です。(というかついてないです)
そして座る場所も自由です。
箱乗りも自由です。
走り出したらわかるのですが基本的に揺れます。
日本の電車ではありえないくらい横揺れする時があり、そのタイミングでドカンドカン音を立てながら走ります。
線路の状況があまり良くないのだとは思いますが、ちょっとしたアトラクションのようです。
全部で40駅程度あるので3分ほど走って停車を繰り返し、その間、スイカ売りやピーナッツ売り、揚げパンや噛みタバコ売りなどさまざまな物売りが乗り込んできて商売しては降りていきます。
お客さんも少ない状態で1時間半のんびり走った先の駅で市場の駅がありました。
このダニンゴン駅に到着した瞬間、大量の荷物がドアから窓からどんどん入ってきて一気に満員です。
市場で購入した野菜などの運搬に利用しているようです。
乗車してきた皆さんは電車内で野菜の束を分けたり、カリフラワーをカットしたりと仕込みを始めていました。
また小さな屋台を持ち込んでヤンゴンに向かう人もいました。
妻は電車にタンスを持ち込む人を見たそうです。
そして再びヤンゴン中央駅に戻ってきます。
一周3時間と長くはありますが、ミャンマーの生活が垣間見えました。
この景色が見えるのは今だけかもしれません。
なお日本語のガイドがほしい場合などは、こんなツアーもあるようです。
ヤンゴン環状線をぐるっと1周♪ ヤンゴンB級食事&1日市内観光
時間に余裕のある方は一度乗ってみてはいかがでしょうか?